突発性正常圧水頭症(INPH)の歩行障害は、小刻みに歩行するパーキンソン病とよく似ていますが、パーキンソン病の場合には体が硬直しているため、体の動き全てにぎこちない様子が見られます。
そして、小刻みに歩く時の足幅も狭いのが特徴だといえるでしょう。
それに対して、突発性正常圧水頭症(INPH)の歩行障害では、確かに小刻みの歩行ではありますが、小刻みというよりはすり足歩行といった方が性格です。
パーキンソン病に比べて足幅は広く、足先が外側に向く開脚歩行での小刻み歩行です。
また、もうひとつの歩行の特徴として、片足を軸にして、コンパスが回転するように方向転換をするコンパス歩きも見られます。
この回転の動きは、パーキンソン病には見られないものだということです。
認知症の症状がある人のうち、以上の症状が見られる場合は、専門医での受診が必要です。